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意馬恋猿〜2人の距離〜

第6章 5章




「秋くん?どうしたの?」

「え?なにが?」
何故そんな事を聞かれたのか本当にわからないみたいで首を捻ってる


「なんかいつもより……」

「いつもより?」

なんだろう


なにが違うって言うか



「濃度増し増し?」

「…は?」

お互いに首捻って

見つめ合う


「………なんかよくわかんないけど。兎に角良かった。朝帰りとかされたら気が気じゃなかったかも」

「……オカン」

「いや、誰が」


あんただよ!!



とりあえず立ち上がり水を飲みにキッチンに向かうと



「…あれ。ケーキ?」
なんとそれはそれは美味しそうなケーキが置いてありました


「締めケーキする?」

「え!世の中にはそんな締め方あるの?!」

締めラーメンしか知らない!

最近のトレンドかな?


「あー。いや、締めパフェってのはあるよ。よく親友と行く」



最近その親友ってワードが


あの女性の事を言ってるんだなって気付いた私はちょっとフリーズする


「つーちゃん?」

「……え?、、、あー!締めパフェね!そうなんだ!締めパフェも初めて聞いた!」

「……そう。んじゃ今日は締めケーキでまた次回締めパフェ経験してみる?」
覗き込まれてそんな風に言われて


次もあるんだ。と複雑にも嬉しくなってしまう


でも、そろそろ返してあげなきゃいけないって脳裏にすぐさま過ぎる


「……そうだね。また機会があれば」

「うん?………じゃあ食っちゃう?背徳の味」

「え、なにそれ。食べにくっ」

笑い合いながらケーキを立ち食いして



「うまっ!つーちゃん!これめっちゃ美味い!食ってみ?」
スプーンを差し出されたから素直に口を開ける


「え、めちゃくちゃ美味しい!なに、これが背徳の味なの?」
自分もスプーンで掬って秋くんの口に

「うん!こっちも美味い!」
目をキラキラさせて嬉しそうにする秋くんに釣られて頬が上がる




なんだかこそばゆい


でももっとしてたいなって思ってしまった








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