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幻想科学物語 Ⅱ

第1章 Z=16 医者×魔導士=多忙な日々






獅子王司をコールドスリープさせた後、司率いる武力帝国は千空たち科学王国に合併される運びとなった。


その後は、千空の造船計画に則り、ゲンがなにやら企て事をねっていた。


司帝国民と科学王国民がなにやら忙しそうに準備を進めている最中、森で薬草やら麻やらを採集してる白髪の小柄な少女がいた。


彼女の名前は、ルーチェ・ドーラ。
医者であり、この世界にタイムトラベルした魔導士だ。


ルーチェは鑑定魔法をつかい、薬草、麻、その他木の実にわけて、カゴに放り込む。


「ルーチェ、とりあえず、これだけ集まったが…」


ルーチェが採集していると、大柄な男の人が話しかけてきた。
司帝国側の人間だった。彼は、司帝国側の初めてのルーチェの患者だ。


腕に痛々しい傷跡は残ってるものの、無事完治している。
そのお礼として、ルーチェの手伝いをしていたのだった。


「ありがとう。助かる。」


「いいってことよ。さ、そろそろお昼時だし、一旦戻りますか?」


「そうね。」


その前に、とルーチェは男性に腕を見せるように、と声をかける。


「な、なぜですか?」


「念の為、バイタルチェック。さっきから腕庇うようにしている。」


そう言われると、男性はおずおずと右腕を見せる。
ルーチェは脈をとったり、触診したりして幹部周辺の診察を行なった。


「異常はなさそうね。筋肉を少し痛めたのかも。」


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