第15章 ・決意
ゾロの余りに嫌そうな表情に、流石の大魔王は思わず噴き出した。
「ぷっ……あっははははは!そんな嫌そうな顔をしなくても……!君は本当、面白い男だね」
「……う、うるせえよ……!で、そのサンバオカ魔野郎が、なんだって?」
「ああ、そうそう、これなんだよ……」
そう言って、デスクの引き出しから何やら取り出し、ゾロに見せた。
色はダークブラウン、本革製。
二本のショルダーストラップに三つのホルスターが付いた背当だ。
ゾロは一瞬見ただけで、それが何かを言い当てる。
「バックベルトか……刀を背中に装備する為の……あいつ、それ作ったのか」
「僕が頼んだんだよ。腰に差していると、狭い所じゃ引っ掛かるんじゃないか、って思ってね」
「……確かに、今迄もそんな事がたまにあったからな。そう言う場所で戦う事も、これから多くなる……なるほどな。ルシファー、ありがとう。大事に使わせて貰うぜ」
「気に入ってくれて何よりだよ。今コーヒーを淹れるから、ゆっくり準備するといいよ」
ゾロは頷き、自分の世界に戻る準備を始めた。
Tシャツを脱ぎ、上半身裸のままレザージャケットを羽織り、左脚の太腿にレッグ・ホルスターを装備する。
レザーバッグからコルト・アナコンダの入った箱と44マグナム弾、レッグ・ホルスターを取り出すと、コルト・アナコンダに弾丸を込め、ホルスターにしっかりと収めた。
コーヒーの香りが部屋に漂う。
ルシファー自ら、土産に貰ったトウキョウバナナとトウキョウひよこを高級そうな皿に入れ、淹れたてのコーヒーと共にテーブルの上に並べた。
その時、ルシファーはゾロの足元に、大きな黒いケースがある事に気付いた。
「そう言えば……君の足元にあるその大きなケースは……一体何だい?」
「ああ、これか?こいつは、おれの新しい『相棒』だ。見るか?」
「新しい相棒……?ふむ、是非、拝見させてくれ」
ゾロは床に置かれたギターケースを丁寧に開けると……黒地に白いデカールが美しくもクールに貼られたギター……ESPシグネチャー・モデル『Black On Decal 』が現れた。
ルシファーは、思わず感嘆の声を上げた。
「おお……これは見事な……芸術品の様なギターだね。そうか、ロキに何か吹き込まれたね?」