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魔王之死刀

第14章 ・新境地


「喜んでくれたみたいで、おれも嬉しいぜ。連れて来た甲斐があるってもんだ。この飛行機には、ニンゲンは勿論、今じゃ魔神族も沢山乗ってるんだ」

「魔神族もか……お前も乗った事、あんのか?」

「勿論!瞬間移動は便利だけど、空の旅はムチャクチャ楽しいからな。飛行機からの眺めは最高、その中で働いてるCA……『キャビン・アテンダント』さんって言う、BeautifulでCuteな女性達が、飲み物や食事を運んで来てくれるんだ……おれはそれが……」

「……一番楽しいんだろ……?」

 ゾロは呆れつつ、横目でロキに視線を移す。
 否定せず、満面の笑みを浮かべて大きく頷く彼を見て、ゾロは思わず噴き出した。
 そしてまた、光が並ぶ滑走路に目を向けたその時……ふと、ある事を思い出した。

「……そう言えばよ、ロキ。ここには『戦闘機』ってのも、あんのか?」

 ​ロキは、思わず目を丸くする。

「戦闘機だって?何だってお前、そんな物騒なモンを知ってるんだ」

「オセが教えてくれたんだ。こっちの世界の人間は剣や弓の代わりに、自動小銃や戦車、戦闘機って言うバケモンを開発して、何度も使った事があるってな……その中の、戦闘機が見たいんだけどよ」

「流石、オセの旦那は抜かりねえなあ……だが、残念だけどよ、ここにはねえんだ。戦闘機はこの国の基地で厳重に管理されてるからな。おれの管轄でもねえし、あいつ等の許可なしに不法侵入って訳にゃ行かねえ……またの機会に、ちゃんと許可貰って連れてってやるよ」

「……そうか。なら、楽しみにしておくよ」

​ ゾロは静かに微笑むと、眩しそうに目を細めつつ、目の前に広がる航空灯火を見詰めた。
 暫くの間、そこでロキと談笑しつつ、飛行機の離着陸と光の海を眺めた後……彼等はシブヤに戻って行った。
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