第9章 雄英体育祭
3戦目は午後の部として、お昼休憩を挟んでからであった。
そしてデクとは轟に呼びだされ、競技場の人目のつかない廊下にいた。
轟「…」
緑「…」
「…」
緑「…話って…何…?」
轟「…」
轟は何を思っているのか黙ったまま2人を見つめた。
「…早くしないと、食堂すごい混んじゃうんじゃ…」
(カレー食べたいんだけど…売り切れちゃわないかな…)
緑「えっと…」
緑(かっちゃんとはまた違う、冷たい威圧感…)
轟「…気押された。お前にも差を縮められた」
轟は最初デクを見て、次に繋原を見て言った。
緑・「「あ…」」
轟「てめぇの誓約を、破っちまうほどによ。」
緑(使えば有利になる場面でも使わなかった…)
(そういえば轟くんが左側から炎出してるの見たことない…何か…あるのかな…)
轟は自分の左手を見た。
轟「飯田も上鳴も八百万も常闇も麗日も、感じてなかった。最後の場面、あの場で俺だけが、気押された」
緑「それ…つまり…どういう…」
轟「お前に同様の何かを感じたってことだ…」
緑「うっ…」
轟「緑谷お前…オールマイトの隠し子か何かか?」
緑・((隠し…子…!?))
「緑谷くん、そうだったの!?」
緑「えっ!?ち、違うよ!?それは!あ…って言ってももし本当に隠し子だったら違うって言うに決まってるから納得しないと思うけど!とにかく!そんなんじゃなくて…!そもそも…逆に聞くけどなんで僕なんかにそんな…」
「"そんなんじゃなくて"って言い方は誤解されちゃうよ緑谷くん」
轟はの言う通りだと言うようにを一瞥した。
轟「少なくとも何かしら言えない繋がりがあるってことだな」
緑「はっ…んっ…」
轟「俺の親父はエンデヴァー。知ってるだろ」
(No.2ヒーロー…だよね。他の人とは違うって感じはしてたけど息子だったんだ…通りで…)
轟「万年No.2ヒーロー。お前がNo.1ヒーローの何かを持ってるなら俺は…なおさら勝たなきゃいけねぇ」
緑・「「…」」