第9章 雄英体育祭
マ「んじゃあ早速上位4チーム見てみよか!」
結果は
1位:轟チーム
2位:爆豪チーム
3位:心操チーム
4位:デクチーム
と言う結果だった。
デクは一度轟から1,000万ポイントを奪い返すのを失敗し、敗退だと思っていた。
しかし、デクが作った轟の隙を突き、常闇がポイントを奪っていたのだ。
それを知ったデクは、地面がびしょ濡れになる程、泣いていた。
轟は攻撃に使うことはないと思っていた左手を使ったが、デクに気押され、思い詰めてるようだった。
は周りを見た。
(私が見ていないところで、いろんなドラマがあったんだな…1位にはなれなかったけど…悔しかったけど、でも…なんだろうこの気持ち。嫌じゃないよ…先生)
は相澤のいる方を見上げた。
相(いい顔だ。そうやっていろんなことをこれから学んでいけ)
相澤もこちらを見ていた。
"ちゃんと見ている"
まるでそう言っているかのように。
(まだ終わったわけじゃない…次もあるし、切り替えて、頑張ろう)
すると爆豪が声をかけてきた。
爆「おい!」
「ん?あ…爆豪くん…」
は爆豪の方を見た。
爆「めちゃくちゃムカつく!1位になれなかった!くそ!」
はすかさず、「ごめん」と口走ろうとした。
爆「でも、認めてやるよ」
「あ…」
いつもと変わらず、高圧的な口調だった。
爆「お前がどんな気持ちで戦ってんのか、どんだけ頭使ってその個性使ってんのか、よく分かった。だから認めてやる」
「爆豪くん…」
爆「だからって別に負けたとか思ってるわけじゃねぇからな!お前の個性も強ぇけど、俺の方が上だ!次の個人戦で決着つけてやる。…俺と当たるまで勝ち進めよ」
爆豪はそう言ってに背を向けた。
「あ、ありがとう…!私も爆豪くんと戦えるの、楽しみにしてるね…!」
は去る背中にそう言った。
爆豪は振り返らなかった。
爆「チッ…感情出せるんじゃねぇか…最初からそうしやがれ」
そのためもちろんこの呟きは、誰の耳にも届かなかった。