第8章 ヒーローになる理由
昼休みになると体育祭の話でもちきりだった。
切「あんなことがあったけど…テンション上がるな!おい!」
瀬「活躍して目立ちゃ、プロへのどでけぇ一歩が踏み出せる!」
砂「雄英に入った甲斐があるってもんだぜ!」
常「数少ない機会、物にしない手はない」
(普段静かな常闇くんまで…)
上「いいよな、障子はぁ。そのガタイだけで目立つもんなぁ」
障「自分の有用性を知ってもらわねば意味がない」
耳「あんたも目立つと思うよ」
耳郎はアホになった上鳴を思い出し笑いながら言った。
「みんなすごいやる気だなぁ…」
緑「うん…すっごいノリノリだよね」
飯「君たちはちがうのか?ヒーローになるため在籍しているのだから燃えるのは当然だろう!」
麗「デクくん…飯田くん…繋原ちゃん…」
いつになくおぞましい声を出しているお茶子の方を3人は見た。
緑、飯、「「「あっ…」」」
麗「頑張ろうね!体育祭!」
「お、お茶子ちゃん顔が…」
芦「どうした?全然うららかじゃないよ麗日」
麗「みんなー!私頑張るー!」
緑・飯・芦「「「おおーっ…!」」」
麗「ふんっ…!私頑張るー!」
切・瀬・砂・常「「「「おおっ…」」」」
切「けどどうした?キャラがふわふわしてんぞ」
麗「繋原ちゃん!私頑張るー!」
「うん、私も頑張る。一位目指す」
みんなお茶子の熱気に戸惑う中、だけは真面目に冷静に返してくれた。
珍しく静かにだがガッツポーズをしながら。
切「えぇ!?お前一位目指したら勝ち目無さそう…まぁ諦めねぇけどな!」
瀬「繋原がそんなこと言うなんてな!頑張ろうぜ!」
常「繋原が一位を目指すのか…いいな。強い者がいるほど燃える」
はこうしてみんなに受け入れられ始めていた。
緑(そういえばまだ麗日さんと、繋原さんがヒーローになりたい理由、聞いたことなかったな…)