第7章 USJ
遠くから騒がしい声が聞こえた。
しかしそれは騒音ではなく、聞き慣れた落ち着く騒がしさであった。
だんだんとその声が近づいてくる。
「っ……」
は3日ぶりに目を覚ました。
一気に視界が明るくなり、周りの状況を捉えることができない。
しかし2、3回瞬きをすると、心配そうにこちらを見つめるクラスメイトの姿が映った。
上「お!目ぇ覚ましたぞ!」
あっという間にベットの周りをみんなが囲んだ。
麗「繋原ちゃん大丈夫!?」
「…ここは…」
蛙「病院よ。USJでのヴィランとの戦いのあと、倒れちゃったのよ」
は倒れる前のことを思い出した。
(そうだ…USJで授業しようとしたらヴィランが襲って来て…相澤先生が…あっ…!)
はぼやぼやしてる頭を振り、目を見開くといつになく大きな声で聞いた。
「相澤先生は!?」
切「お前、先生より自分の心配しろよ。死ぬとこだったんだぜ?」
「相澤先生は!?」
緑「つ、繋原さん、落ち着いて!」
は少しおとなしくなった。
緑「相澤先生も、ここに入院してるよ。目の骨や腕を骨折したらしい。でも命に…」
別状はないと言おうとしたがはそれを聞いた瞬間、ベッドから出ようとした。
上「お、おい!」
しかし、思った以上の体の痛みには顔を顰めた。
「っ…」
峰「そ、そんな急に動いたら痛いに決まってんだろ!?」
「でも…行かなきゃっ…私なら…私なら先生を治せる!」
飯「自分の怪我を治すのもままなっていないのに、人の怪我を治してる場合では…」
「私のことなんていい!それより先に先生を…」
はベッドから降りると右足が思うように動かず、躓いてしまった。
しかし衝撃はいつまでもやってこない。
障「…無理するな」
支えてくれた腕の主を見ると、それは障子だった。
「でも…」
するとそこへ誰かが入って来た。
ガラッ