第7章 USJ
死柄木はしばらくあがこうと考えていたようだが、増援として先生たちが来たことで、渋々諦め帰って行った。
今度は殺す、そう言い残して。
それを見たは安心したのか、そこで意識を手放した。
グラリッ…
(やばっ…限界…)
パシッ
それを受け止めたのは
爆「おいっ…!」
爆豪であった。
緑「繋原さん!!」
轟「繋原…!」
切「大丈夫か!」
他の3人も駆け寄って来た。
は薄く目を開く。
「爆豪……くん…」
消え入りそうな声では爆豪の名を呼んだ。
爆「んだよ!」
「ありが……とう…」
はそう言うと目を閉じ、全身の力が抜けた。
緑「繋原さん…しっかり…!」
轟「…ひどい怪我だ。応急処置を……」
切「俺、背中貸すから!早く運ばねーと…!」
彼女の体が自分の腕の中で重みを増す。
爆「おい…おいっ…!」
爆豪は唇を噛みしめながら、の肩をそっと支えた。
爆「ボロボロじゃねぇか…!さっさと修復しやがれ…!」
爆豪はの体を揺らした。
切「お、おい!」
緑「か…かっちゃん!そんなに揺らしたら可哀想だよ!」
爆「チッ……クソがっ…!」
爆豪はそのままを抱き上げると、切島の背中に預けることなく、自ら先生達の元へ連れて行った。
3人はその背中を見送った。
緑「繋原さん…大丈夫かな…」
轟「大丈夫…とは簡単には言えないな」
切「…あいつ…すげーよ…俺、まだあんな風には…多分出来ねぇ…」
緑「……かっこよかった」
轟は静かに頷いた。
切「爆豪も…取り乱してたな」
緑「うん…自分より強いと思ってた人があんな風にボロボロになったの見て、悔しかったんだと思う…」
轟「動けなかった…。俺も爆豪と同じ気持ちだ」
デクや爆豪ら4人は、自分の無力さを痛感した。
先生たちに引き渡されたは相澤と共にそのまま病院へと運ばれた。