第7章 USJ

轟とは火災ゾーンを脱出し、相澤がいる方へ戻ると、相澤は死柄木と対峙し肘が崩れる瞬間であった。
そしてその瞬間を水難ゾーンを脱出したデク、蛙吹、峰田も見ていた。

「っ…！先生っ…！」

轟「んっ…」

相澤は間一髪で死柄木の手から離れた。
肘が崩れながらも、ヴィランを倒していく。

「先生…」




死「その個性じゃ集団との長期決戦は向いてなくないか…？」

相「ハァ…ハァ…」

死「普段の仕事と勝手が違うんじゃないか…？君が得意なのは…あくまで奇襲からの短期決戦じゃないか…？」

相「うっ…ハァ…ハァ…」

死「それでも真正面から飛び込んできたのは…生徒に安心を与えるためか？」

死柄木がそう話す間にも襲ってくるヴィランたちを相澤は次々制圧していく。
そして再び、死柄木と向き合った。

死「かっこいいなぁ…かっこいいなぁ…！ところでヒーロー」

相澤が気配を感じ後ろを見ると、すぐ近くに脳無が立っていた。

相「あっ…」

死「本命は俺じゃない」

その瞬間脳無は相澤のゴーグルを弾き飛ばし、頭を潰した。





「っ…！！先生っ！！！」

何度も、何度も。

「やめて…やめて…」

轟「くっ…」




相「う、うぅ…」

死「教えてやるよ、イレイザーヘッド。フッ…そいつが対平和の象徴…改人、脳無」

脳無は雄叫びを上げた。
相澤はほぼサンドバッグ状態。
腕も折られてしまった。

相「うぁーっ！」





「はっ…！」

は駆け出そうとした。


パシッ


轟「何してる！」

しかし轟に腕を掴まれ、それは叶わなかった。

「先生を…助けないと…！」

轟「お前が行って何になる！かえって足手纏いになるだけだ！」

「でも…！」

轟「でもじゃねぇ！」

「くっ…」

(先生は…私を助けてくれた…それなのに…私は…私は先生を助けられないの…？)

は唇を噛み締めた。