第7章 USJ
敵「いっっってぇ!何しやがる!」
「怪我すると、痛いよね。だから人を怪我させちゃダメなんだよ。分かったら、もうやめよう?」
敵「こんのっ!!」
敵はまだを狙ってきた。
「分からないなら分かるまでやるしかないよね」
は繰り出される敵の肢体全てを再起不能にした。
途中で2人ほど加勢してきたが、全ての攻撃を自分の体を分解しながら避け、再構築し、敵の四肢も分解した。
敵1「ぐうっ…こいつ…強すぎる…」
敵2「なんだこの個性は…」
敵3「くそっ…」
「もう使い物にならないよ、その体」
(そろそろかな)
は上空を見上げた。
すると天井には大きな氷の膜が出来上がっていた。
「よし」
は自分の体を分解し、ナノ化すると広範囲に体を散らし氷に触れた。
するとみるみる氷は溶け出し、まるで雨のようになり、炎は鎮火した。
「まずい、まずい、まずい、まずい」
はそう言いながら轟の元へ戻った。
轟「すごいな…」
「ハァ…ハァ…」
しかしは轟の言葉に反応せず、息を切らしていた。
轟「…どうした」
「ナノ化して、雨になんて当たったら死んじゃうから。雨粒一つ一つが、滝のようなものだからね。敵より怖い」
そんな場面ではないと頭では分かっているものの、轟は少し笑ってしまった。
「いや本当のことだから!で…こっからどうする?思ったよりは少ないけど」
轟「この感じだと、策なんか講じなくても倒せそうだ。"俺たち"なら」
返事はなかった。
しかしの口角は、少しだけ上がっていた。
2人の周りには5名ほどのヴィランが残っていたがあっという間に制圧した。