第7章 USJ
13「しかし、簡単に人を殺せる力です」
「あ…」
13「みんなの中にもそういう個性がいるでしょう」
「……」
13「超人社会は個性の使用を資格制にし、厳しく規制することで一見成り立ってるようには見えます。しかし、一歩間違えば、容易に人を殺せるいきすぎた個性を、個々が持っていることを忘れないでください」
(まるで私個人に言われてるみたいで…刺さる…)
13「相澤さんの体力テストで自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘訓練でそれを人に向ける危うさを、体験したかと思います」
(13号先生の言うとおり…私は人一倍感じた…)
13「この授業では、心機一転、人命のために、個性をどう活用するかを学んでいきましょう。君たちの力は人を傷つけるためにあるのではない。助けるためにあるのだと、心得て帰ってくださいな」
(私のNo.1ヒーローは相澤先生。それはきっとずっと変わらない。でも…私が目指すべき人は多分…13号先生のような人だ)
13「以上、ご清聴ありがとうございました」
話し終えると、13号は丁寧にお辞儀をした。
A組のみんなからは拍手と歓声が送られた。
相(この授業でたくさん学べ。なんのために戦うか、なぜ戦うか。特に繋原…お前にはここで学べることがたくさんあるはずだ)
相「よし、そんじゃまずは…」
相澤が話し出そうとすると、電気に稲妻が走り、辺りが暗くなった。
すると噴水から、ワープゲートのようなものが姿を現した。