第6章 相応しき委員長
午後は他の委員決めが行われた。
八「ほら委員長。始めて」
緑「でっ…では…他の委員決めを執り行ってまいります…!」
デクは震えてガチガチであった。
緑「けど…その前にいいですか?」
八「え…?」
緑「委員長はやっぱり…飯田天哉くんがいいと思います!」
飯「なっ…」
緑「あんなふうにカッコよく人をまとめられるんだ…。僕は、飯田くんがやるのが正しいと思うよ!」
飯「あぁっ…」
切「俺はそれでもいいぜ」
飯「えっ…」
切「緑谷もそう言ってるし、確かに飯田、食堂で超活躍したしな」
上「あぁ。それに、なんか、非常口の標識みてぇになってたよな!」
「…私もいいと思う」
口数が少ないの発言に皆注目した。
「みんながパニックに陥って、冷静な判断ができなくなってしまう中で、飯田くんは正しい状況判断も、正しい対応も、ちゃんと出来てた。私はそういう人に、引っ張っていってもらいたいと思う」
飯「繋原くん…」
相「なんでもいいから早く進めろ、時間がもったいないぞ」
相澤はまた寝袋にくるまっていた。
(めんどくさいからって…もう)
飯田は立ち上がった。
飯「委員長の指名ならば仕方あるまい。以後はこの飯田天哉が、委員長の責務を全力で果たすことを約束します!」
切「任せたぜ!非常口!」
上「非常口飯田!しっかりやれよ!」
八「私の立場は…」
こうして、飯田が委員長を務めることになった。
その頃正門では…
校「どうしたら…ただのマスコミにこんなことができる?」
門がバラバラに崩壊していた。
校「唆した者がいるね。よこしまな者が入り込んだか、もしくは宣戦布告の腹づもりか」
この出来事は、少しずつ平和な日常が崩れ始めていく、そんな出来事だった。