第6章 相応しき委員長
相「昨日の戦闘訓練、お疲れ」
教室に着いて、ホームルームが始まった。
相澤は全員の戦闘訓練の映像を見たらしく、それぞれに総評した。
相「爆豪、お前もうガキみてぇな真似するな。能力あるんだから」
爆「…分かってる」
相「で、緑谷は、また腕ぶっ壊して一件落着か」
デクは俯いた。
相「個性の制御、いつまでも"出来ないから仕方ない"じゃ通させねぇぞ」
緑「くっ…」
相「俺は同じことを言うのが嫌いだ。それさえクリアすればやれることは多い」
(そうなんだ…相澤先生なりの褒めだな…でも昨日私には"よくやった"って2回言ってくれたよな…?)
緑「あっ…!」
相「焦れよ、緑谷」
緑「は…はい!」
相「そして繋原」
「…はい」
相「"優しさ"と"弱さ"を履き違えるな」
「はい」
の返事に、もう迷いはなかった。
相「それじゃあ、ホームルームの本題だ。急で悪いが、今日は君らに…」
A組(また臨時テスト…!?)
(学力系のテストだったらまずい…)
相「学級委員長を決めてもらう」
A組(学校っぽいの来た〜!)
「ほっ…」
すると皆が自分が自分がと、学級委員長を志望した。
普通科なら、雑務という感じでこんなことにはならないが、ここヒーロー科では集団を導くというトップヒーローの素地を鍛えられる役である。
そのためみんなやりたがった。
切「委員長!やりたいです!それ俺!」
上「俺も!」
耳「うちもやりたいっす」
(こ、これが普通なのか…?)
爆「俺にやらせろ!俺に!」
「いや爆豪くんは絶対向かないでしょ…」
爆「あぁ!?」
峰「オイラのマニフェストは女子全員膝上30センチ!」
視線を感じた峰田はドヤ顔で視線を感じる方を見ると
「……」
峰「ひぃっ…!!だからやめろよ!その目!」
すると、飯田が声を上げた。