第13章 林間合宿
洸「何だよ…もう用ないんだったら出てけよ!」
緑「いや、あの…え…友達…」
デクは諦めず話し続けた。
緑「僕の友達さ…親から個性が引き継がれなくてね」
洸「は?」
緑「先天的なもので、まれにあるらしいんだけど…でもそいつは、ヒーローに憧れちゃって…でも今って、個性がないとヒーローになれなくて…そいつさ、しばらくは受け入れられずに練習してたんだ」
洸汰はチラリとデクの方を見た。
緑「物を引き寄せようとしたり、火を吹こうとしたり…でも駄目だった。個性に対して、いろいろな考えがあって一概には言えないけど、そこまで否定しちゃうと、君がつらくなるだけだよ…。えと、だから…」
洸「うるせぇ!ずけずけと!出てけよ!」
緑「ごめん…取り止めのないことしか言えなくて…」
デクはそう言ってその場を去った。
洸「ふんっ…うるさい…どいつもこいつも…」
洸汰は俯いた。
が崖の麓に着くと、ちょうど相澤と鉢合わせた。
相「ん?」
「あっ…先生…」
相「…洸汰くんのところに行ってたのか」
「…はい」
相澤は「そうか」というと歩き出そうとした。
その背中をは呼び止めた。
「先生っ…!」
相澤は顔だけこちらに向ける。
「ちょっと…時間いいですか…。話したいことがあって…」
相澤とは少し夜道を歩いた。
相「なんだ、話したいことって」
「……昨日、洸汰くんのご両親のこと、マンダレイさんから聞きました」
相「…」
「ヒーローとして、洸汰くんのご両親は立派だったと思います。でも…」
の声が少し震えた。
「でも洸汰くんの気持ち考えたら…それは立派とは言えなかったんじゃないかって、言うべきじゃなかったんじゃないかって…そう思うんです…」