第13章 林間合宿
は自分の分と洸汰の分のカレーを持って、後を追った。
少し小高い崖のようなところに着くと、洸汰はお腹を鳴らしていた。
洸「グルルル〜」
「一緒に食べようよ」
すると洸汰は驚くと、警戒心むき出しの顔でこちらを見た。
洸「てめぇ!なぜここが!」
「あと付いてきたからだよ」
は洸汰の威嚇をものともせず、近くにカレーを置いて自分も座った。
洸「いいよ、いらねぇよ」
するとデクもそこへやってきた。
緑「洸汰くん…って…繋原さん、もう来てたんだ」
洸「お前仲間まで連れてきたのか!」
「一緒に来たわけじゃないよ」
緑「ごめんね、洸汰くん。僕が勝手に足跡追ってきたんだ」
洸「言ったろ!お前らとつるむ気などねぇ!俺の秘密基地から出てけ!」
緑「ん?あっ、秘密基地か…」
(それでこんな怒ってるのか)
洸「へっ、個性を伸ばすとか張り切っちゃってさ。気味悪い。そんなにひけらかしたいのかよ。力を」
緑「…君の両親さ…」
は静かにデクを止めた。
まだ今じゃない、そう言うように。
「見てたんだ。訓練の様子。」
洸「バカじゃねーのと思ってただけだ」
「そっか…。まぁ、価値観は人それぞれだからね。食べよう、お腹空いた」
洸「いらねぇって言ってんだろ!」
「さっきお腹鳴ってたじゃん」
洸「うるせぇ!」
「まぁ、なんでもいいけどさ。何もしなくてもお腹は空くわけだし、洸汰くんはこれからも生きていかなきゃならないんだから、食べなよ。今じゃなくてもいいからさ」
そう言うとは立ち上がり、背中を向けて続けた。