第13章 林間合宿
は厨房らしき場所についた。
「ここでいい?」
洸「……教えてねぇのに、なんで分かったんだよ」
はダンボールを厨房に入る少し手前に置いた。
「マンダレイさんも、ピクシーボブも食堂を出て左側に行ったり来たりしてた。だからそっち側で調理してるのは間違いない。そこを曲がってからは音と匂いかな」
洸「…お前そんなに鼻と耳いいのかよ」
「うん…まぁ…そんなとこ」
(感覚神経最大限に尖らせたってことは今は言わないでおこう)
洸「…まぁ、別に興味ねぇからなんでもいいけど」
「そっか。なら良かった」
洸「は…?」
「え?」
洸「普通興味ないって言われたら、ちょっとガッカリするもんなんだぞ」
「ガッカリさせたくて言ったの?だとしたら…そういうのあんま良くないぞ」
はポカっと洸汰の頭を軽く叩いた。
洸「いてっ…何すんだよ!」
「何気なく言った言葉でも、傷つく人がいるかもしれない。そしてそれは一生の傷になるかも」
は洸汰の目線にしゃがんだ。
そして叩いたことによってズレた洸汰の帽子を直しながら伝えた。
「反対にその何気ない言葉で救われる人もいる。言葉ってそういうもの。だから気をつけて発さないといけないよ」
いつも憎まれ口を返す洸汰だが、この時は返してこなかった。
「まぁ私が興味ないって言われて、すんなり受け入れたのは、私の個性って少し複雑で、教えてって言われても説明するの難しいし、めんどくさいからさ。そのまま興味持たないでね」
はポンと洸汰の頭に手を置いて、食堂へと戻っていった。
洸汰はあまり体温を感じなかったはずの、その手の温かさに少し戸惑っていたのだった。
そしてその様子をマンダレイは見ていた。
マ「…」