第11章 職場体験
ステインの刃が、の背中に深々と突き刺さった。
(…隙見せるなって…エッジショットさんに言われたばかりなのに…)
「がっ……あ……!」
刃が腹部を貫通し、鮮血が口元から溢れる。
緑「繋原――さんッ!!」
デクが叫び、飯田が苦しげに目を見開く。
飯「どうして……そんな……!」
轟が駆け寄ろうとするも、身体が追いつかない。
だがその瞬間、信じられない光景が目の前に広がった。
ふらつきながらも、は倒れない。
(分解…ダメだ…これで分解してこいつを自由にすれば私はもう…戦えない…なら…)
それどころか震える両手で、自分の腹を貫いた刀を掴み――
「ぐ、っ……!」
喉を鳴らし、ぐいと力を込めた。
(刃を少しだけ……分解…そうすれば…)
ギギッ……という不快な金属音と共に、刃がゆっくりと直角に曲がっていく。
湾曲した刃は、引き抜こうとしても、抜けなくなってしまった。
ス「なっ……!」
ステインの目が、見開かれる。
(これで動けない……)
緑「やめろ!今すぐ引いて――!!」
デクが叫んだ。
飯「そんなことしたら……!」
飯田は呻くように声を漏らす。
目の前で流れる血と、の唇からこぼれる呼吸音に、恐怖と焦燥がこみ上げる。
けれど、彼女は振り返らず、ただ前を向いたまま――
「……今だよ、轟くん」
笑っていた。
「大丈夫……見てるから。私は、分解して……避けられる……から」
誰が見てもそんなことが出来るとは思えないほど、弱々しい声だった。
けれど、その瞳だけは、どこまでもまっすぐだった。
轟の目が揺れた。
轟(本当か…?早くしないと逃げられる…でも繋原がもし避けられなかったら…?どうしたらいい…俺は一体どうすれば…)
だがその時。