第11章 職場体験
夜の気配が、少しずつ変わり始めていた。
風が止み、街の喧騒がどこか遠くに感じる。
は、エッジショットの少し後ろを歩きながら、ふと立ち止まった。
……何かが違う。
ついさっきまでと同じはずの夜道。
だけど、空気が――冷たく、重く、張り詰めている。
(……これまでと、何かが違う)
胸の奥が、微かにざわつく。
視界の端で、誰かの影が動いたような錯覚。
エ「……」
エッジショットも、ゆっくりと歩みを止めた。
エ「……気づいたか」
「……はい」
答えながら、は自分の胸の鼓動が少しずつ早まっているのを感じていた。
エ「この街の空気が、変わる瞬間は“ある”」
低く、静かな声。
エ「何かが動き出す時――空気はそれを隠せない」
は、目の前に広がる暗い路地の奥を見つめた。
(……何かが起きる)
言いようのない胸騒ぎが、確信に変わっていく。
この先に待つのは、偶然か。
それとも――運命か。
は、静かに拳を握った。
そして、夜の街へと歩を進めた。