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例外のヒーロー【ヒロアカ】

第11章 職場体験


その日の午後、はエッジショットと共に、街中の見回りに出ていた。

エッジショットは高い建物の屋上を軽やかに移動しながら、要所要所で周囲を見渡している。
も後を追い、屋上から街を見下ろした。

エ「平和に見えても、裏は動いている」

「……はい」

エ「一見、何も起きていないような時ほど、“何か”は潜んでいる」

そう言いながら、エッジショットは片膝をつき、下の通りをじっと見つめた。

が視線を追うと、ふと通りの角で、男が誰かのカバンに手を伸ばそうとしていた。

「……!」

次の瞬間、エッジショットの姿が、音もなく消える。

一瞬後――

男1「ぎゃっ!」

男の手首が後ろ手に捻られ、地面に倒れ込んでいた。
その背後に、エッジショットの姿。

通行人が驚き、騒ぎ始める前に、エッジショットは静かに男の手を拘束し、通報を促した。

エ「……こういうものだ」

はその手際の良さに息を呑んだ。

しかし――

その時、建物の影から、別の男が飛び出し、通行人にナイフを向けた。

男2「動くなァッ!」

「……!」

通行人が悲鳴を上げる。

エッジショットはすぐに動こうとしたが、距離が微妙に遠い。

は、反射的に手を伸ばした。

「――!」

手のひらに集中し、男の持つナイフの“分解”を試みる。

刹那、ナイフが細かく砕け、男の手からバラバラと崩れ落ちた。

男「な、何ッ!?」

エッジショットは、その一瞬の隙を逃さなかった。
疾風のように間合いを詰め、男の肩を押さえつけ、動きを封じた。

騒ぎは、あっという間に収まった。

エッジショットは拘束した男を警察に引き渡した後、の方へと視線を向けた。

エ「……動きは悪くなかった。俺が届かない間合い、見事だった」

「……」

エ「やっぱり、お前を指名して正解だった」

銀色の目が、微かに優しく細められた。

は、胸の奥が熱くなるのを感じ、そっと拳を握った。

エ「これからだ。鍛えるぞ」

「……はい!」

こうしては、エッジショットの元で、確かな一歩を踏み出したのだった。
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