第8章 褒美

　「はい。」
　
　レイがまた顔を沈め、
　オレさまの足の裏に棒を差し込んだ。

　「ぅ……あ……。」

　シーツと足に擦れて、気持ちいいらしい。
　レイから甘い声が聞こえる。

　「なに1人で良くなってんだ。」

　「ん、んぐ…んっ…」

　ぴしゃりと言い放つと、
　レイがまた雄を口に含んだ。

　「んぅ、あっ…あぅ……。」

　先程とは違い、
　口淫の間に甘い息が漏れて、身体が震える。
　脚についた夢精の液体が、
　レイの雄と触れ合って音を立てた。

　「ぅあ、ん…んっ…んぁ…」

　朝日が差し込んで、
　レイの顔を照らす。
　頬は紅潮していて、
　目が快感に染まっている。
　口元はオレさまの液体でどろどろに溶けて、
　喉の奥までオレさまのモノでいっぱいだ。

　「はは。」

　いい顔してる。
　教育させて良かったな。

　テクニック本のおかげか、
　レイのフェラも格段に良くなったし、
　なにより、感じながら舐めてるのがいい。

　「…、う、ぅ……んん…っ」

　「ほら。もっと擦らなきゃイケねえぞ。」

　レイの雄を足で押し付けてやると、
　レイの腰が速まった。
　しゅっ、しゅっと皮が擦れる音がして、
　レイの息が上がっていく。

　「んう、ぁ…はあ……っ」

　それに応じて口淫も激しくなっていく。
　いつも無心で雄を含むレイとは違う。
　オレさまの脚で快感を得ながら、
　レイは肉棒を育てていく。

　「んぁ、ん……んっ…。」

　真っ赤な顔をして、
　レイが抜き差しを始めた。
　2つの水音が部屋を響く。
　
　1つはオレさまが快感を得る音、
　もう1つはレイが快感を得る音。

　「っ、は……。」

　その感覚に酔いしれていく。
　お互いがお互いで感じて、
　気持ちよくなって…。

　「……ッ、出る、レイ。もっと…速くしろ…」

　「んっんぅ、ぁ…っ」

　「お前もイけよ、ッ、」

　「はう…んっ…んっ」

　レイがぐんぐんと律動を速くして、
　オレさまを責め立てる。
　代わりに脚でレイを押し付け、
　そのまま動かしてやると、レイの自身から
　先走りが溢れた。