第3章 理由
「失礼致します。」
少年はいつも通り頭を下げて
リビングに入ってきた。
少年に会うのは1ヶ月ぶりくらいだろうか。
オレさまが少年を抱いてやった床を見て
一瞬だけ止まるが、
息を呑んでからまた歩いてきて、
オレさまの元に膝をついた。
「先月は申し訳ございませんでした。」
そう言ってオレさまの腰に手を這わせ、
ズボンのチャックを下ろし、雄を取り出す。
少年の目は、まだ死んでいる。
それと同時に、オレさまの下で
ひいひい言っていた姿を思い出した。
まだ触らせていないのに、
ぴく、と肉棒が上に動く。
「ほんと、迷惑だったぜ。
床汚しっぱなしで出ていきやがって。」
「申し訳ございません。」
その点に関してはぐうの音も出ないらしい。
目を細めながらオレさまの肉棒を
両手で優しく扱きマッサージを開始した。
「どう落とし前付けてくれるんだよ。」
「サービスいたします。」
「へぇ、どんな?」
「………。ベッドをお借りしても?」
「いいぜ。女を抱く用のヤツしかねえけど。」
どうやら今日も挿れさせてくれるらしい。
ニヤニヤと笑みが零れた。
一旦手を離させて、ベッドに案内する。
ヤツに取っては初めての場所のはずだ。
キョロキョロと辺りを見回しながら
部屋に入ってくる。
「ここは…」
連れていったのは女を抱くためだけの部屋。
後処理をするためだけのシャワールーム、
ベッド、玩具箱だけが置かれている。
「なんもねぇだろ?
置いとくと盗まれっからな。」
一夜限りというのは、ある意味危険だ。
ヤリ終えるまではオレさまが目を光らせてるけど、
ヤリ終えて興味なくなった後は
どうしても女と一緒にいたくなくなる。
よって放置した所で、
ちょっとした置物やらなんやらが
盗まれるということだ。
「シンプルな部屋は好みです。」
「首輪つけてるし、SMが好きだと思ってた。」
「あれは店の趣向です。
元々そちらの趣味はありません。」