第3章 理由
『おかけになった電話番号は………』
「…………あの野郎…。」
あれから何回か少年に電話してみたが、
全く返事がない。
あれから2週間が経っている。
もともと携帯の電話番号と
名前しか知らないのだ。
電話に出てもらえない以上、
連絡のしようがない。
「他の男には興味湧かねえ。」
一応他の男も見てみたが、
どれもこれもオレさま好みじゃない。
つーか、女を相手した方がいい。
でも奥まで挿入できない。ジレンマだ。
「ああもう、出ろよバカ。」
スマホをベッドに投げ捨てる。
ぼふ、と音がしてスマホが跳ねた。
「ムカつく…。」
電話番号だけでどうやって連絡すりゃあいいんだ。
あと知ってるのは名前だけだし………。
「………レイ、」
名前………か。
偽名だったら終わりだけど、
一応調べてもらう価値はあるか…?