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キバナさん 男娼を買う

第2章 致す








 「ん、んう、んっ……」


 「は、もっとちゃんと舐めろよ。
  金払ってんだぞ。」

 少年の腹を蹴ると、
 ぐ、と唸りながら
 オレさまの肉棒に舌を這わせた。

 
 あれから何回か呼んでみたが、
 少年は義理堅いヤツだ。

 料金上乗せもしなければ、
 過剰なサービスを押し付けることもない。
 毎回口淫を数回して、終わり。
 
 これで根元まで咥えるなら
 もっと呼んでやるんだが、
 未成年のコイツに
 そこまで求めるのは酷だろう。
 喉奥を突いて飲ませても、
 文句1つ言わないだけマシか。
 それに、相場より安い。
 

 
 ナックルシティは家から近いらしく、
 呼ぶと10分くらいで来る。
 便利な性欲処理だ。


 「く、は………ッ、飲めよ。」

 絶頂が近くなり、少年の頭を掴むと、
 じゅるっと鈴口を吸い、手で竿を扱く。
 腰が震えて放精すると、
 ごくん、と喉が鳴った。


 「げほ…げほ……。」

 喉奥まで突かなくても、
 苦しいらしい。
 オレさまから一旦口を離して
 何回か咳をしてから、
 また愛撫に戻っていく。

 「今日はもういい。」

 「……かしこまりました。」




 少年の手が止まり、
 つつ、と裏筋に垂れていた液体を
 舐め取ってから、
 オレの雄をズボンに閉まった。


 「来い。」

 そう言ってリビングのソファーに誘導する。
 少年は立ち上がってオレさまに着いてきた。
 ヤツとの時間まで、まだ10分くらいある。

 「そこ座れよ。」

 オレさまがソファーに座ると、
 少年がオレさまの膝元に腰を下ろした。
 
 床に座らせているというのに、
 少年は何一つ気にした様子は無い。

「おまえ、どこに住んでるんだ?」

 「………。」

「は、相変わらずなんにも言わねえのな。」

 オレさまが吐き捨てると、
 少年はむ、と唇を噛んだ。
 
 少年は、名前と携帯番号しか言わず、
 他の情報は一切明かさない。
 オレさまの肉棒はすぐ咥えるし、
 精液はがぶがぶ飲むくせに
 口は固い。


 「じゃあ歳は?」

 「20歳です。」

 「嘘つけ。」

 これがダンテだったら、
 持ち前の観察眼で年齢や出身を
 言い当てるのだろうが、
 オレさまにはそんな能力持ち合わせていない。

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