第14章 温泉旅行 凪 誠士郎
『うわー!凄いね、凪くん!』
「うん、マジでやばいね」
あまりの部屋の豪華さに息を呑む2人。
ここは超がつくほどの有名旅館…
高校生である2人が何故ここにいるかというと…
『レオくんに感謝だね!』
勿論、レオのおかげである。
U-20との試合後、2週間のオフを貰ったのだが…
「?なにこれ?」
「俺たちがブルーロックにいる間、エマちゃん1人にしてたろ?だから2人で行って来い!」
というレオの粋な計らいで2人は此処にいるわけなのだ。
『ふふ、チョキも喜んでるかな?』
「どーだろ、チョキはサボテンだし…」
部屋にはなんとチョキの姿が…
これはばぁやさんの仕業だな…と凪は思った。
チョキの面倒はエマに見てもらうつもりだったけど、エマも学校とバイトの掛け持ち、本人は大丈夫!っと言うと思ったけどいつ帰れるかも分からないのでばぁやさんに頼んだのだ。
まさかここでチョキと再会するとは…
心なしか生き生きとしてるようにも見えるチョキは窓からの光を浴びて輝いている。
「げっ…」
『凪くん?どうかしたの?』
「別に…なんか露天風呂ついてるっぽい。エマ探してきて」
高校生2人には高級旅館の楽しみ方はまだ分からず、部屋の探索をすることに…
ベッドルームに入れば、あまりにもふわふわで大きなベッドにエマはベッドの上をコロコロしていた。
一方凪は、不自然に空いているサイドテーブルが気になった。
中を除けばそこには見覚えのモノが…
思わず声が出てしまう、流石にこれはエマに見せるわけにはいかないと判断した凪は上手くエマを部屋から離れさせることに成功。
凪は一息つく…
「ふぅ…でもレオ多分3個じゃ足りないかも」