第12章 夏祭り 潔 世一
「まじでごめん!エマが可愛すぎてつい…我慢できなかったんだ」
『よっちゃんのエッチ!!』
「悪かったって、そうだ!いちご飴買ってやるよ!エマ好きだろ?」
『…あとチョコバナナも食べたい…』
「ッ!ああ!勿論買ってやるよ!よしっ、雨も止んだことだし祭りに戻るか!」
『うん!』
さっきまで怒ってたのが嘘のようにご機嫌に戻るエマの手を俺は握りしめた。
ついついエマが可愛すぎて我慢ができなかった。
おまけに浴衣が汚れちまうから対面座位にしたらエマの顔がよく見えたし、エマも無意識に腰を揺らすからすんげぇ気持ちよかったし…
急な雨っていうハプニングは俺にとってはラッキーだった。
気がつけば雨は止んでいた。
ラッキーなことに花火大会も開催するらしい。
「よかったな!花火見れるぞ!」
『だね!ねぇよっちゃん…』
「ん?…ふっ、当ったり前じゃん!」
『来年も夏祭り一緒に行こうね?』
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