第9章 やきもち 凪 誠士郎
保健室にエマを連れ込み、ベッドへ押し倒した。
顔を真っ赤にして俺を見上げるエマが可愛くて堪らない。
無意識に自分よりもレオのことが好きなのかと聞いていた。
『そんな訳!…何でそんなこと聞いてくるの?』
俺の言葉に驚いたエマはどうかしたのかと聞いてきた。
俺は素直に答えた。
エマは名前…?っと首を傾げた。
なんのことやらというような顔をするエマにちょっと腹が立った。
「レオのこと名前で呼んでるじゃん…」
っとムッとした顔をわざとして言ってやれば、エマは瞳を大きく見開き…
『凪くんもしかして…嫉妬してくれてるの?//』
エマの言葉が頭の中で響いていた。
嫉妬…?
ああ、これが嫉妬なんだ。
エマの言葉が胸にストンと入ってきた。
まさか自分が嫉妬するなんて…
嫉妬って感情はめんどくさい…でも無視はできない。
だってエマはレオにだって譲れない。
だから…
「うん、凄ぇ嫉妬した。だから…」
『ふぇ!?//』
俺の言葉にエマは顔を真っ赤にして驚く。
その表情が面白くて俺は言葉を繰り返した。
「だから…今ここでエマとセックスしたい」