第9章 この気持ち【爆豪】
少しだけ歩を止め
不意に、遮るように返された言葉。
驚いて顔を上げると
爆豪は真っ赤な顔であなたを見ていた。
爆「......うぜえくらい好意ぶつけられて
最初は避けてたのに.....
気づいたら、オレの方が気にしてた」
「かっちゃん......」
爆「......もう何も言うな。
これ以上言ったら、オレが耐えらんねえ」
彼は少しだけ目を細めて
止まっていた足を進める。
そして背中越しに
爆「オレと付き合え。
今さら逃げんなよ、バカ」
嬉しさのあまり
涙が滲みそうになる。
「ッッかっちゃーーん!
大好きだよーー!!!!」
爆「ッうるせぇ。暴れんな!!」
一一耳が、真っ赤になっている後ろ姿。
それだけで、胸がじんと熱くなった。
〜終〜