第9章 この気持ち【爆豪】
その日を境に
かっちゃんの態度が変わった気がする。
季節の変わり目。
冷たい風にさらされて
私は風邪をひいてしまった。
爆「熱、あるじゃねーか。バカが」
学校を休んだその日
突然部屋のドアが開いて、
立っていたのは爆豪勝己。
手にはスポーツドリンクと
冷えピタ、そしてあなたの好きなゼリー。
「え、なんで......
かっちゃんが.....?」
爆「.....お前が風邪で倒れたって聞いたら
誰でも焦るだろ。
あー、ちげーな。
誰でもじゃねえ、オレが、か。チッ......」
そう言って照れたように目を逸らす爆豪。
あなたの顔をまともに見ずに
黙っておでこに冷えピタを貼ってくれる。
爆「.....ちゃんと寝てろ。
オレがいる間は大人しくしてろよ」
そう言って
座ってスマホをいじってるだけなんだけど
ときどきこっそり私の額に手を当てて
熱を確認してくれてるのがわかって
私の胸はずっとドキドキしてた。