第8章 まじかよ【爆豪】
「かっちゃん
ちょっと話があるんだけど......」
静かな夜。テレビは消して
爆豪と向かい合って座った。
この一言だけで
彼の表情がピクリと強張るのが分かった。
爆「.....あ?なんだよ。」
ソファの端で
爆豪の拳がギュッと握られる。
明らかに、身構えていた。
爆「.......まさか、お前.....」
「えっ?」
爆「.....別れたい
とか言うんじゃねえだろうな」
「え!?ちがーー」
爆「何か不満あんのか!?
最近構えてなかったか?
おい、ふざけんな、俺はーー!」
一気にまくし立てる爆豪の目は
まるで今にも部屋を
爆破させてしまいそうなほど必死で。
その姿に、思わず口元が緩んだ。
「ちょ、待って待って!
違うの!全然違うの!」
爆「.....は?」