第3章 落ちつかねぇんだよ【爆豪】
数日後の放課後、屋上。
爆「......悪かった」
ぽつりと、風の中に落とされた一言。
「.......え?」
爆「俺、余裕なくて、
つい言いすぎた。
お前がアイツと話すだけで
気が狂いそうで......」
「.....」
爆「でも、お前が悲しむとこ、俺は見たくねえ」
そう言って差し出された手。
ぎこちなくて、でも温かくて。
爆「俺が不安だっただけだ。」
「うん。
......こっちこそ、ごめんね
もう少し考えてあげればよかった。」
小指を絡めたら、すぐに引き寄せられた。
抱きしめられて、ようやく呼吸が戻る。
爆「もう泣くな。
お前が笑ってねえと
落ち着かねぇんだよ」
「泣いてないし。」
爆「うそつけ。バーカ」
〜終〜