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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第29章 「善意の逆理 Ⅱ**」


「早急にお願い」

「……承知いたしました」



伊地知が一礼したのを見届けつつ、僕はソファから立ち上がった。



「さてと。それじゃあ僕は……細井の取り調べでもするか」

「えっ……?」



手帳をしまおうとしていた伊地知の動きが、ピタッと止まった。
ぎぎぎ、と錆びた機械みたいな動きで僕を見上げてくる。



「ご、五条さんが……直々に、やられるのですか……?」

「当たり前でしょ。あいつ、の裸を見た上に、弄んだんだぞ」

「……っ」



伊地知が、顔面を蒼白にして後ずさった。


ただの取り調べで済ませるつもりなんて、最初からない。
どんな目に遭わせようか。
いや、どうやって絶望させてやろうか。



「……殺していい?」

「ご、五条さんっ! 殺しちゃダメですっ!?」



伊地知が、裏返った悲鳴を上げてすがりついてきた。
顔を真っ青にして、全力で僕を止めようとしている。



「えー。一回くらいよくない?」

「よくありません! 聞き出さなきゃいけない情報が山ほどあるんですからっ!」



泣きそうな顔で訴えてくる。
うるさいなぁ、もう。


(……わかってるって)


『Re:bloom』のこと。
を狙った本当の理由。
背後にいる連中のこと。
諏訪烈のこと。

全部吐かせるまでは、ちゃんと生かしておいてあげるよ。
……そのあとは、知らないけど。



「はいはい。じゃあ、さっさと行こっか」



僕は適当に手を振って、談話室の扉へ向かう。



「あっ、待ってください、五条さんっ!」



慌てた伊地知の足音が、ドタドタと僕の背中を追いかけてくる。
そのまま、僕たちは談話室を後にした。
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