第29章 「善意の逆理 Ⅱ**」
「……じゃ、じゃあ……少しだけ、ですよ……?」
「わかってるって」
「……中和の方法って……これしか、ないんですか……?」
「うん。ない」
即答して、僕は彼女の指を一本ずつシーツから外していく。
「それに、メッセージ送ったでしょ」
「……メッセージ?」
「任務終わったら、いっぱい可愛がってあげるって」
「あ、あれは……っ、先生が勝手に……!」
「僕、こう見えて約束は守るタイプなの」
忘れるわけない。
あの時、画面の向こうで真っ赤になってるが簡単に想像できて、早く帰ってこないかなって思ってたんだから。
「あの……じゃぁ……」
あらわになった身体を隠すように腕を交差させて、が恥ずかしそうに視線を落とす。
「ん?」
「あんまり、激しくしないでください……っ」
「なんで?」
僕は制服のボタンを外し、上着を脱ぎながら聞き返した。
「声……。たぶん、我慢できない、から……っ」
あー、そんなこと言われたら……。
「それは守れないな」
「え……?」
「だって、我慢できない声なんでしょ」
わざと意地悪く、真っ赤になった耳たぶを甘く噛んだ。
「……っ、ひぁ」
「そんなの、聞きたくなるに決まってる」
耳弱いよね。
前から思ってたけど、やっぱりここを責めると反応が早い。
……後で、ここもいっぱい舐めてあげよ。
ベッドの柵に背中を預けて、小さく身を縮めている。
膝を抱えるようにして、必死に身体を隠そうとしている姿が、どうしようもなく可愛い。
僕はその膝に手を添えて、両足をぴったりと閉じさせる。
「えっ……ぁ、せんせ……っ」
その太ももの隙間に、僕のそれを挟み込んだ。
の柔らかい肌が吸いついてくる。
ゆっくりと腰を動かして、の身体に僕の形を教えるように擦りつけた。