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【呪術廻戦/五条悟R18】魔女は花冠を抱いて眠る

第27章 「花の匂いは誰のもの**」


呼吸が落ち着いてきた頃、先生がゆっくりと腰を引いた。
私の中から先生が抜けていく感覚に、思わず指先に力がこもる。


すると、先生がまた首筋で、すんと息を吸い込んだ。



「……今は、石鹸の匂いはしないかな」



その一言で、さっきまで熱でいっぱいだった頭が、少しだけ冷える。


石鹸じゃないなら――
じゃあ、今の私は何の匂いがしているんだろう。
頭の中に、ふっと悠蓮のことがよぎる。



「じゃあ……花の匂いってことですか?」

「ううん。はね。汗かくと、甘酸っぱい……えっちな匂いする」

「……っ!」



え、えっちな、って……
どんな匂い!?
引いていきそうだった顔の熱が、一気にまた跳ね上がる。



「何それ、どういうことですか……っ」

「だから。花の匂いなんて、全然しないよってこと」



先生の唇が、首筋にほんの一瞬だけ触れた。
そして、その場所を確かめるみたいに見下ろして、少し目を細めた。



「この匂いを嗅いでいいのは、僕だけだからね。わかった、?」



なんだか、絶対に「はい」と言わなきゃいけないような空気を感じる。
汗かいた時の匂いなんて、普通嗅がせたくないけど……



「……う、うん」



よくわからないまま、私はこくっと頷いた。


先生は満足そうにふっと笑うと、身を起こした。
そのままテーブルへ手を伸ばし、置いてあったスマホを手に取る。



「あ、そうだ。録音するから」

「……録音?」

「昨日、電話で言ってくれたでしょ? 『先生かっこいい』って」



えっ、あれ本気なの!?


昨日の夜。
電話越しだからって安心して、つい口走ってしまった正直な自分の気持ち。



「ほら、もう一回言って?」



画面を操作しながら、先生がスマホを私の口元へと近づけてくる。
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