第27章 「花の匂いは誰のもの**」
「っ、も、もう! 知りませんっ!」
私はプイッと横を向いた。
けれど、先生が私をこのまま逃がしてくれるはずもなく。
横を向いた私の顎に、指が添えられた。
「ほーら、キスしよ」
甘い声と一緒に、少しだけ強引に顔を正面に向けられる。
抵抗する間もなく、唇が重なって。
わずかに開いた唇の隙間から、舌が入り込んできた。
「……っ、ん……ぁっ」
お互いの唾液が絡む音が聞こえる。
私の舌を絡め取り、口内を隅々まで味わい尽くすような、ひどく深いキス。
「……ちゅ、っ……」
唇が離れると、先生が嬉しそうに笑って言った。
「の味した? うまいでしょ?」
……っ、この人は本当に!
自分の味なんてわかるわけないし、そもそも食べていいものじゃないもん。
「わ、わかんない。お腹痛くなったら、先生のせいですから……っ」
先生はいまだに可笑しそうに笑いながら、唇に軽く触れるだけのキスを落とす。
でも、一度離れた唇は、すぐまた名残を惜しむみたいに触れてきた。
その呼吸が、さっきよりずっと熱い。
「早く、の中……入りたい」
切羽詰まったような声に、心臓が大きく跳ねる。
そんなふうに言われたら、私だって――
「……わ、私も……」
喉の奥でつかえそうになる声を、なんとか押し出す。
「先生が、ほしい……です」
先生の喉がごくりと動いて、蒼い瞳がわずかに揺れる。
「……急に素直になるのは、反則でしょ」
苦笑するようにそうこぼして、先生は私の腰を抱く腕に力を込めた。
それから、空いた手で自分のズボンのチャックを下ろす。
下着をずらして、すでに大きくなったものを解放し、手で握って固定した。
「今日は、が入れてよ」
「……へ?」
じ、自分でって……これを?
ただでさえ直視するだけでも、耐えられないのに。
私から手を伸ばして、自分の中に迎え入れるなんて。
そんなの、絶対にできるわけないっ!!
「む、むりです……っ! ぜったい、むり……!」
首を横に振って、必死にお願いしてみるけれど。