第13章 ❄️💫🦊5.5
小柳side
今日、初めて水宮蒼さんに会った。
今まであったことも話したこともなくて、つえーの中だと会うのは最後だった。
俺がスタジオに着いた頃には彼女はライとマナと楽しそうに話していた。
俺と話すときはとてもぎこちない感じだったが、マナから人見知り、という話を聞いた。
少しだけ話し、お互い敬語なし、となったのだが、まだ、マナ達のような距離とは程遠い。
マナが言うには一番仲いいのは彼女の相方である未海だとか。
未海は俺がまだ、ライバーじゃなかった頃にゲームがきっかけで知り合い、俺がヒーロー志望であり、ライバー志望だと言うことを明かすと、自分もオーディションを受けて合格したと言っていた。その後、ヒーローをしてみたい、といったことから、未海もヒーローになった。
そんな、未海はドがつくほどの陽キャで人見知りである彼女が仲良くなれるのか?疑問に思ったが理由は単純、同期だからだそうだ。
他に仲いいライバーを聞くとざぶぅんの二人の他にイッテツとも仲がいいことがわかった。
どうやら人見知り仲間ということで仲良くなったらしい。
ライやマナが呼び捨てで呼び合っているのを見て、俺もいつか、きちんと話せるようになってみたい、と思った。
マナから早く仲良くなれと言われたため、人見知りなら強制は良くないといったところ、まずは苗字呼びをやめろとのお咎めが来た。
いつか、ロウと蒼とお互いを下の名前で呼び会える日が来るのだろうか、来たとしてもそれはきっとまだまだ先のことだろうな、と俺は一人で思っていた。