第6章 副隊長、選別試験です
また目が覚めて彼を見ると…これは起きているんだろうか。
頬杖をついて私の方を見ている。
じっと見つめていると唇が弧を描いた為おはよと声をかければ、おはよと返ってきた。
「ふふっ、起きてるかわかんなーい!」
「なんでや、目ぇ開いとるよ?」
「今、開いた。」
目を開いた彼はずっと開いてると頬を膨らませた。
「ちょ、ふふっ、あははっ!」
脇腹を擽られて身体をクネクネとくねらせ逃げて、ベッドから抜け出す。
もう大丈夫かと聞かれたので頷いてシャワーを貸してと言いながら寝室を出た。
髪を洗って身体を洗っていると宗四郎が入ってきて後ろから抱きつかれ、ほんまに大丈夫?と聞かれる。
「もう、心配し過ぎだよ…本当にもう大丈夫。頭も痛くないし、身体もだるくない!宗四郎がマッサージしてくれたからかなぁ…。」
「それはあんま関係あらへんやろ。やけど…もうええなら、えろいことしてええ?」
咄嗟に胸や股間を隠したがもう遅くて、その手は柔らかな膨らみを揉み、茂みに這わせていた。
朝から何を…しかも、当たってる。
ダメと言って腕を掴んだが、全然離してくれそうにない。
「凉、好きや…僕の手で可愛くなる凉見せてや?」
耳元で吐息をかけながら囁かれればすぐに身体の力は抜け、背中を預けて善がってしまう。
「なぁ君、そうなるんは僕だけよな?耳に刺激されたら、誰でもそうなるん?」
そんなこと聞かれても、こういうことするのは宗四郎だけだし…この、彼の甘い声は私にとって特別なものなのだ。
ずっと私に、私だけに与えてくれた甘い甘いスイーツのように蕩ける温かい愛…。
「宗四郎、好き…もっと声、聞かせて…!」
「それも聞きたいけど、今はちゃうこと聞いとるんや…なぁ、どうなん?僕だけよなぁ?」
わからないと答えて快感を求める。
ダメと言ってるのにすぐに溶かされて、どうしようもなく彼が欲しくなる。