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You are Mine【怪獣8号:保科宗四郎】

第16章 副隊長、告白します


宗四郎に笑われながら机を拭き、このちゃんを見据える。

強引過ぎただろうか…たぶん宗四郎は私を選んでくれる。

そう思ってて告白しろと言っている。


副隊長と声を発したこのちゃんを宗四郎は見ようとしない。

立てないので彼の椅子に座ったまま目の前の彼を見上げた。


彼は上を向き一度深く息を吐き出すとこのちゃんに向き直った。


「副隊長が好きです。いつからかはわかりません、気付いたら目で追っていました。なので、いつも愛しそうに凉ちゃんを見つめる、あなたの目にも気付いていました。」


付き合ってくださいと彼女は続けた。


「すまん、君の気持ちには答えらへん。あないなことしといて悪いと思っとる。僕は君を利用した。」


ほんまにごめんと彼は頭を下げて謝る。


次は私か…彼がどちらも選ばないということも考えられる。
それが怖い。


宗四郎と呟くと振り向いた彼は私を真っ直ぐ見つめてくる。

座ったままでごめんと言うと、彼は屈み目線を合わせてええよと言ってくれる。


「…一目見た時からあなたに惹かれていました。でもすぐに気付かなくてごめんなさい、何度も好きだと伝えてくれるあなたを無視してごめんなさい。それでも私は、これからもずっと…永遠にあなたを愛しています。」


今さらながら、親友同士で同じ人に告白する現状に笑いが込み上げそうになる。


振らないで…と彼の目を見つめた。


「振るわけないやん。僕かて、ずーっと君のこと愛しとる。いっぱい泣かせてごめんな…許してくれるんやったら、ずっと僕とおって。最前戦で戦い続ける僕の、死なれへん理由になってくれ。」


君だけが僕のお姫様やと甘い甘いスイーツのような言葉を与えてくれる。


このちゃんごめん、最低な親友でごめん。

保科宗四郎は私のものです。

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