• テキストサイズ

You are Mine【怪獣8号:保科宗四郎】

第15章 副隊長、基地が大変です


「ひゃっ!?」


いきなり爆発音が聞こえ揺れだしたのと、それに驚き立ち上がった彼に驚いて思わず声を発してしまう。


すぐにオペレーションルームと連絡を取る彼から手を離し、私もその声に耳を傾ける。

各個体全て本獣クラスの大群が上空から襲撃してきたようだ。


隊長不在のこんな時に…みんなを守らないと。


ジャージを脱いだ彼を見て私もすぐにロッカールームに向かった。

今度から私も副隊長室で着替えられるようにしてもらおう。


着替えていると彼の声が聞こえてきた。

亜白隊長がいないので、副隊長の彼の指示の元、行動しなければならない。


「凉はスーツ着たらすぐ僕んとこ来い。」


「了!」


スーツが肌に吸いついていくのを感じながら専用武器を取りに行き、すぐに彼の元へ向かう。


何故、ピンポイントで怪獣は立川基地を攻めてきたのだろう。


「副隊長!遅くなってすみません!」


「お前は僕と一緒に来い。狙撃苦手やろ。」


一応銃器の解放戦力は低くないのだが、狙うのが壊滅的なので結局あまり意味がない。

近くで撃たないと当たらないのだ。
後、止まってるものとか…。


こんな事態になっていても、彼は冷静に指示をし立ち回っている。

私もあんな風にならないと…この基地のNo.3なんだから。


動き出す彼についていくと日比野さんと話し始めた。


「あぁ、となると考えられることは一つや。プライドの高い翼竜系を束ねてしまう程の力と、目的を持って行動する、知性を有する、超強力なリーダーがおる。」


来た…あいつが本獣。超強力なリーダー、ね。

運良く小型、あれなら宗四郎でも…。


すぐに銃剣を構えた。


「この基地で一番強いのはお前か。」


人語!?

本当にもう、最近の怪獣共はどうなってんのよ。


「隊長おらんし…まあ、僕やな。」


「私も負けてないけどね。」


アホと呟かれた。

少しの沈黙の後、どっちだと言われたのでさぁ?と答える。


「そうか、なら決まった。お前らが俺の獲物だ。」

/ 193ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp