第10章 副隊長、母に会ってください
着ていたTシャツの裾に指をかけて彼を見つめる。
ん?と首を傾げられて出ていく気は無いのだと悟り、大人しく脱いで下着を受け取る。
つけてみると驚く程ピッタリで、なんで私の胸のサイズを知ってるんだと見つめると、Eやろ?と首をまた傾げられる。
「初めて触った時ビビったもん。君、着痩せするタイプやろ。見た感じ、Cくらいやと思っとったんに…。」
「どこ見てたのっ!!」
「ははっ、男やもん。」
はよ選んでやと言われズラっと並んだ服を眺める。
本当は一度家に帰って着替えようと思っていたけど、その必要はなくなってしまった。
服を見ているといきなり下を脱がせられ驚いて見てみると、ブラと同じ色のパンツを持っている。
足上げてと言われたので大人しく上げ履かせられる。
下着は宗四郎が選ぶのね…。
オーバーサイズのシャツを選び、下は風に揺れそうな柔らかいロングスカートを選んだ。
着ていると彼も着替え始める。
ん?お揃い?
同じようなシャツを着て、下はさすがにスカートではなくワイドパンツのようだ。
色まで揃えて…。
「ん?君の服、全部僕とお揃いやで?」
「へ!?これ、全部揃えたの!?」
カップルはお揃いがええやんと笑う彼を見て、呆れを通り越して尊敬の念を抱く。
「ほぼ着ぃひんと思うけど、パジャマもお揃いやで!」
「ほぼ着ないとは…。」
「え、だって、セックスしたら裸のまま寝るやろ?」
そんなに毎晩するつもりなのか…?
必死で首を横に振る私に彼は眉を下げる。
「やっと抱けたんや、なんべんでもしたいわ…何年我慢した思うとるん?」
そう言われてしまえば無理だと言うことも出来ず、大人しく抱かれようと思った。