第1章 五条悟
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ここはとある居酒屋、今日は時々開かれる呪術高専の飲み会。
術師や補助監督、学生と様々な人が参加していて賑やかだ。
いつもは不参加の私も今回はビールが好きな歌姫先輩からの誘いで、行ってみようかなと軽く考え参加した。
「柚希、今日は来てくれてありがとう!飲んでる?」
「あっ、歌姫先輩!今日は誘ってくれてありがとうございます。ぼちぼち飲んでます!」
歌姫先輩がビール片手に隣の席に座りながらビールをぐびっと飲んだ。
「ビール最高、美味しいわ。ほんと生き返る。」
「先輩ビールがほんと好きなんですね、私お酒あんま強くないしビール飲めないんですよ、苦いですし」
「柚希ってお酒弱いんだー。五条も下戸だし、ビールの良さがわかるのは硝子くらいかー。この苦さがいいのに、まだまだお子ちゃまなんだから。」
歌姫先輩は酔っているのか、そう言い抱きつきながら頭を撫でてきた。
………先輩相当酔ってるな。…てか悟くんって下戸なの?そっか最後に会ったのはまだお酒を飲める歳じゃなかった。
知らないことが増ている。わかっていてもちくりと胸が痛んだ。
そうしているうちに歌姫先輩は目が虚になってきた。
「大丈夫です?良かったら肩とか寄りかかってくださいね。」
歌姫先輩はありがとー。と言いながらまたビールを飲みだした。
そんな先輩を横目に焼き鳥を頬張る。
………美味しい。
けれど先ほど聞いた名前が頭から離れない。
「あれ、珍しい、柚希来てんじゃん。」
「あっ硝子ちゃん、久しぶりー!何ヶ月ぶりだっけ?今回は歌姫先輩に誘われたんだ〜。」
忙しくて会うのは久しぶりだ。
「そういえば最近1級術師に昇格したんだってー?大変だろ。」
「…うん、やっとだよ。大変だけど硝子ちゃんも五条くんも頑張ってるから、私も頑張れるんだよー。」
「まぁ無理しないようにな。あの五条も教師になったし、世も末だよな。ちなみにあそこの席にいる子たちは五条の教え子だよ。」
硝子ちゃんが指さす方向に目を向けると男の子2人と女の子1人が楽しそうにわちゃわちゃしているのが見えた。
楽しそうに笑う生徒たちを見ていると、ちゃんと先生をしているんだなと思った
。
少しだけ誇らしくて。
少しだけ寂しかった。
硝子ちゃんはそんな私をみて小さく息を吐いた。