第7章 にゃーと泣いたから
灯台の瞳にうつる
(ひし形···ガイアさん思い出した)
フリンズさんの姿は霧の中に溶けて
ぐいっ
ドサッ···ギシ··
『······』
私の前には
レリルさんがいた
何をどうしたかはわからない
私はただ動けず
ひし形の瞳に動けずにいた。
「··✿」
「!(初めて呼ばれた)」
今は"ソリン"なはず
「··✿···✿」
感覚を開けて呼ばれる
「どうしました?レリルさん」
ピクッ
「··レリル。だけで呼んでくれ··名を」
(なんだろ)
迷子のようで···会いたい人をずっと探してる
小さな子供のような
「レリル」
ピクッ
「····」
「『どうしたの?レリル」』