第7章 にゃーと泣いたから
「まだ不安がありますか?」
『また眉間にシワ寄せて〜··えい』
「···ソリン··✿··ディス··」
(迷ってるんだな)
「レリル。会えるよ」
···ドクン
亡き心臓が動いた気がする
目の前にいるのはソリンディスではなく···✿だ
ググッ··
「レリルさん?先程から距離が··ちかっ··ふ」
近づくレリルさんの包帯から見える八重歯が重なった
「ふっ···(息が出来ない、動けない··)」
力なのか
レリルさんの服から赤い手が私の体を縛る
チゥーーーーーーーー·····
「ぅむっ··(どかせられない、無理やり··)」
··チパッ
口が離れた隙に私は顔を背け息を吸う