第7章 にゃーと泣いたから
「頭を、撫でてくれませんか?」
ソリンディスはよく俺が何が考えてる時に後ろから頭を撫でてくる
その瞬間
『頑張ってるね』
って言われた気がする
「···分かりました。」
なで··なで···
(ソリンディス··)
目を閉じると浮かぶ記憶
『まーた眉間にシワを寄せて考えてるでしょ』
『あっ、すまないソリンディス』
つん
『いくら仕事が忙しいからって深く考えちゃだめよ。ほら緩みましょ』
うりうり
『おっ、痛いぞソリンディス』
『えへへ』
(まだ足りないかな)
ぐいっ
「フリンズさん?」
ふいに腕を掴まれお互いの顔が見える距離
灯台のような光の入った瞳の奥に見えるのは···