第10章 ねむる レリル
(だけど··何だか、安心するな)
孤児だったから何も知らず生きてきて
ソリンディスと出会い··いや今は
「···これが"親"···か···すぅ···」
(親を知らない?早く消えた?それとも最初から知らなくて)
だとしたら納得だな
どう接すればいいのか
✿✿✿
ふっ
(何年ぶりだろうか、寝れた気がする··ん?)
「すぅ···」
(手を握られてる)
『レリルの手は大きいね』
『そうか?他の奴等の方がデカイぞ』
(カサカサして、小さな傷痕、そして)
ふっ
「パンみたいなやわらかさだな」