第10章 ねむる レリル
ぷい
「···ふん」
(そっぽ向くのに離してくれない赤い手)
ガタッ
「よいしょ」
「何してる」
「えっ?包帯さんが寝るまで隣に座ってますよ、本読んでますね」
シュルル··キュ
(離して、くれないかーーーー)
包帯さんって言葉と感情が裏表だな
『は?僕に関係ないでしょ。なんで行くんだよ』
(放浪者くん思い出した)
✿✿✿
じーーーー····
「·····」
(ずっと読んでる姿見られてる、寝ないのかな?)
30分後
うと··うと··
「·····」
(そろそろ寝そうだな、どれ立つか)
ガタッ
「行くな」
「どっ!もう、せっかく寝そうだったのに··御無礼しますね」
とん···とん···
(胸あたり叩かれてる)
なで··なで··
(両手使いながらか)