第8章 素敵な休日
「すまんかった。せやけど君が可愛すぎるんがあかんねん!」
『宗四郎の莫迦!昨日もあんなにしたのに!!』
ぷりぷり怒るエマが可愛いてしゃーない。
本人は至って本気で怒っとるんやけど、それがまた可愛ええんや。
愛しい彼女が常に隣にいれば抱きたくなるもんが男な訳や。
「ほんまにすまんかった!今日は1日君の言うことなんでも聞くから機嫌直してや!」
誠意を見せる為に土下座をすれば…
『うぅ…朝ごはん作ってくれる?』
という彼女の顔は怒ってへんかった。
僕の誠意が伝わったようや。
とりあえず一安心。
「勿論や!何がええ?」
『卵焼き…』
「分かった!出来るまでゆっくりしときや!」
そう彼女に告げ、僕は寝室を飛び出した。
エマは僕の作る卵焼きが好きらしく、僕が朝ごはん担当の日は必ずリクエストされるんや。
美味しそうに卵焼きを食べてくれる彼女を見るのが僕の幸せ。
さっきまで怒ってたのに僕の卵焼きが食べたいと言ってくれるエマ。
ほんまに…
「可愛いすぎるやろ、マジで。」
今日はとことん彼女の我儘を聞く日にしよ。
エッチは断らんでほしいけど、昨日も散々抱いたし、今朝も抱いてしもたから、彼女が嫌やと言うのであれば我慢するんや。
正直あんま自信あらへんけど…