第24章 お菓子か悪戯か…《番外編》
『んぁあっ、あっ、ンんっ!』
「ッあっ…エマ、めっちゃ気持ちええ…」
掠れた声で耳元で囁く宗四郎…
その声色だけで私は満足していた。
宗四郎も余裕がないということだから…
っと言っても私ももうかなり限界に近い。
ピクピクと痙攣する躰、頭はふわふわとし、目の前はチカチカとしている。
『んっ!そんなに付けないで…ッあっ…』
意識が吹き飛びそうになる度に印をつけられるのだ。
「んっ、こーしたら意識飛ばさんやろ?」
耳元で囁く宗四郎はきっと悪い顔をしている。
視線を後ろに移せば…
やっぱりだ。
赤紫色の瞳と目が合った。
イタズラした子供のような顔をしているものの、どこか色っぽい表情をした宗四郎。
ずるい…
そんな顔されたらお腹の奥がきゅんと疼く。
それを宗四郎はすぐに見抜く…
「ほんまエマは僕の瞳が好きやなー」
『ッ…ダメ?』
「なっ!///…もー、ほんま君には敵わんわ…そろそろ一緒にイこか…」
『ッ!ぁあっ!…んあっ、あっ!///』
くるっと躰を簡単に反転させられれば宗四郎と向き合う…
一緒にイく時は絶対にこの体制だ。
宗四郎曰く、ぎゅーってしたいらしい。
それは私も同じ…
宗四郎の首に腕を回し距離を縮める…
『宗四郎…大好き…』
「僕もや…愛しとる…」
お菓子のように甘い夜はまだまだ長い…