第24章 お菓子か悪戯か…《番外編》
「エマ、お菓子か悪戯かどっちがええ?」
『え?…ちょっ…あっ…///』
「タイムオーバーや、ほな悪戯で決定な…?」
『ちょっと宗四郎!何言って…んんっ///』
キスで唇を塞がれたかと思えば、宗四郎の手は私の太ももを厭らしく撫で上げた…
隙間から忍び込んでくる宗四郎の舌は逃げる私の舌を簡単に捕まえる…
『んっ、ふ…んっ…』
息をするのもやっとな程の激しく甘いキス…
酸欠になりかけたところで漸く解放されると…
「エマ、めっちゃ可愛ええ…」
赤紫色の瞳と目が合えば、フッと笑う宗四郎に胸がきゅんと高鳴る。
「エマ、もっかい聞くで?お菓子か悪戯どっちがええ…?」
宗四郎の言葉で漸く気が付いたのだ。
今日はハロウィンだってことに…
去年はイベントがあったから覚えていたけど、今年は10号の襲撃がありイベントは中止になったからすっかり忘れていた。
おまけに今日は非番、余計に頭から抜けていたのだ。
「なぁどっち?はよ決めてーや」
宗四郎は私の首筋に吸い付いた…
甘い痛みが走るものの、それすらも快感に感じてしまう私はかなり重症だ。
『んあっ…そんなのズルい…あっ…』
お菓子なんて持っているわけが無い。
元々お菓子をそんなに食べない私たち、家にお菓子も置いていないのだ。
それを分かっていて敢えてこの質問をしてきた宗四郎。
彼を睨みつけても、笑いながらそんな顔しても全然怖ないって!っと言いながら私をお姫様抱っこし、寝室へと向かった…
「お菓子持ってへんねんやったら…悪戯やな?」