第20章 保科の休日《番外編》
「ん?市川と古橋やん…なんで僕の後つけとるんや?ってか尾行下手すぎるやろ!…そや!ええこと考えた…」
久しぶりの非番、生憎僕の彼女は仕事や。
正直なところ、1人で休日過ごすのはあんま得意やない。
エマおらんと暇や。
まぁ、エマは18時上がりやからそれからは一緒に過ごす予定や!
今日は幸いにもやることはあるんやけど、おもろそうやから2人を揶揄ってやることにした。
取り敢えずまずは…
「ありがとうございました〜!」
「任務完了です。亜白隊長…数量限定の極上スルメ。我、確保せりですわ」
"任務遂行ご苦労。流石だな、保科。感謝する"
隊長ご所望のスルメをゲットすることや。
無事買えて安心や!
"然しすまなかったな、こんなこと頼んでしまって。白雪の言葉につい甘えてしまった。君は久々の休日だというのに…"
「いえいえ、僕の用事のついででもありますし構いませんて…では失礼します」
とりあえず第一任務はクリア、ほな次やな…
まだ市原と古橋の気配あるなぁ、こいつらどこまで付けて来る気なんやろ
まぁええわ、"アレ"をささっと買ったら行くか。
取り敢えずあいつらに聞こえやすいように…
「さて…気乗りはせえへんけど、行くか…」